漢方は高血圧の改善にも効果を期待することができます。因みに血圧の正常値の上限は、上が130mmHg(血圧の単位は水銀柱ミリメートル。ミリ水銀とか、ミリエイチジーと呼ばれます。)、下が85mmHgとされています。上が140mmHg、下が90mmHgを超えると治療の対象になります。
で、漢方で高血圧を考えるときは、やはり個々人の体質や様々な要因を考慮して、じっくり体の機能を改善することが念頭におかれます。色々な漢方が高血圧に伴って起こるこれまた様々な症状(随伴症状といいます。)に対して用意されることになります。
例えば、「釣藤散」(ちょうとうさん)という漢方は高血圧のなかでも、寝起きまたは午前中に頭が痛くなるという症状を伴うモノに効果があります。「柴胡加竜骨牡蛎湯」(さいこかりゅうこつぼれいとう)は、精神的なモヤモヤとか動悸、不眠といった随伴症状に対して効力を発揮します。「加味逍遙散」(かみしょうようさん)という漢方は高血圧の症状が、神経症だとか、冷え・のぼせというような更年期障害を伴う場合に用いられます。
もちろん漢方は高血圧を急激に改善しようとするものではありません。体の機能をじっくりと調整する、すなわち体に負担をかけないというのが漢方の高血圧治療の大前提であるといえましょう。ですから、体の中で漢方が高血圧を和らげてくれるのを手助けするために、患者さんは食生活や生活習慣の改善にも努めなければならないワケです。
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